平成23年12月11日（日）、埼玉県摂食嚥下研究会の第７回症例検討会が開催され、医師・歯科医師をはじめ歯科衛生士、管理栄養士、栄養士・看護師や介護施設職員等約１２０名が参加した。

講師に、(財)精神医学研究所附属東京武蔵野病院の斎藤徹歯科口腔外科部長、小池早苗管理栄養士、大川大地作業療法士を迎え、「精神疾患患者の摂食・嚥下障害への対応」と題し、それぞれの立場から講演をいただいた。

その後、斎藤先生より精神疾患患者の病院での症例を２例提示いただき、参加者を12のグループに分け、各患者への対応の仕方とその評価等についてディスカッションと発表を行った。参加者はそれぞれ各職種の立場で意見交換を行い、グループごとにとりまとめた結果を発表。斎藤先生の「こういったグループワークは初めて。各症例について『これ』という正解はなく、実際に現場で働いている皆様の様々な意見が聞けることは大変貴重であった」という感想が印象的で、参加者にとっても大変有意義であったことが伺えた。

平成23年7月10日（日）午後１時から第13回講演会が開催された。講演は「認知症を主人公とした食生活の自立支援」という演題を三郷市で開業されている大場敏明先生が講演された。続いて「がん患者における摂食障害の状況とその対応方法」という演題で国立がんセンター中央病院の看護師の鈴木恭子先生が講演された。

当日は暑い日にもかかわらず１３２名が参加された。

平成23年7月10日（日）午前10時30分から当研究会の理事会・総会がすこやかプラザにて開催された。

理事会は埼玉県医師会長で当会の会長の金井忠男先生の挨拶で始まり、平成22年度事業の承認、決算の承認、23年度事業計画、予算の承認等が議決された。

その後総会に移り、埼玉県歯科医師会長で当会の副会長の島田篤先生の開会の辞で始まり、理事会と同様４つの議案が承認された。

平成23年5月15日（日）、埼玉建産連研修センターにおいて、第12回講演会が開催された。本講演会は３月27日に開催を予定していたが、東日本大震災の影響を考慮して延期とし、この度の開催となったものである。参加者は医師、看護師、歯科医師、歯科衛生士をはじめ言語聴覚士、管理栄養士等多職種にわたり２００名を越え、大変盛況であった。

講演は、はじめに毛呂病院埼玉精神神経センターのセンター長で本研究会監事でもある丸木雄一内科医に、「神経難病における球麻痺・呼吸障害に関して」と題した講演をいただいた。続いて、静岡県立がんセンターリハビリテーション科の神田亨言語聴覚士に、「がんによる嚥下障害の原因と対策」と題した講演をいただいた。両講師とも、豊富な臨床経験に基づき、データとともに写真・動画を駆使され、非常に理解しやすい講演内容であった。